コラム

🦷お家でのデンタルケア🦷

ワンちゃんやネコちゃんは、口の中の環境が人とは異なっており、歯垢から歯石に変わる期間がワンちゃんでは約3〜5日、ネコちゃんでは約7日と言われています。
一度歯石になってしまったら、歯ブラシでは取り除くことができません。ですから、お家でのデンタルケアがとても大切なのです!
歯みがきは毎日してあげる事が最適ですが、歯みがきが難しい場合は、最低でも3日に1回の頻度で行いましょう。

いきなり歯みがきをしようとしてもなかなかうまくいかない事がほとんどだと思います。
歯ブラシを突然口の中に入れてしまうと嫌がってしまい、歯みがきが嫌いになってしまいます。
ワンちゃんやネコちゃんとコミュニケーションをとりながら1つずつクリアしていき、根気よく続けてみてください。

①口元を触る
初めは、口元を触れられることに慣れさせることからスタートしましょう。
口元に触れたらご褒美(褒める、おやつなど)をあげ、楽しませながら徐々に口元に触れる時間を伸ばします。

②歯や歯茎に触れる
口唇をめくり、歯や歯茎に触られるのに慣れさせます。
優しく触れ、タッチできたらすぐにご褒美をあげましょう。

③指を口の中に入れる
歯茎にそって奥歯の方へ指を入れます。初めは1〜2秒ほど入れてみて、できたら少しずつ時間を伸ばしてみましょう。この時もできたらご褒美をあげてください。

④歯みがきシートを使って磨く
口の中を触れるようになったら、歯みがきシートを使って歯を磨く練習をします。
歯みがきシートを指に巻いて、優しくこすります。前歯から始め、慣れたら徐々に奥歯へ移動していきましょう。

⑤歯ブラシを使って磨く
湿らせた歯ブラシを優しく口に入れます。ブラシを歯にあて、できたらご褒美をあげます。
歯ブラシに抵抗がなくなったら徐々に時間を伸ばしブラシを動かします。前歯に慣れたら徐々に奥歯まで磨きましょう。
好みに合った歯みがきジェルやペーストを使ってあげるとより効果的に。
ワンちゃんやネコちゃんも嫌がらず受け入れやすくなるのでオススメです。

1.ラウンド毛タイプ
毛先が丸く、毛が高密度にあり細く弾性のあるため歯面の歯垢を除去します。
ー 適用例 ー
・健常な歯肉をもつ犬、猫
・歯みがきトレーニングを始める幼犬、幼猫
・歯周の治療後

2.ダブル毛タイプ
2種類の毛の組み合わせで歯面とポケットの両方の歯垢を除去します。
ー 適用例 ー
・歯と歯肉の境目に歯垢がたまりはじめ、歯面と歯周ポケットの両方をケアしたい犬、猫

3.超極細毛タイプ
ポケットの奥深くの歯垢を毛がしなるようにかき出して除去します。
ー 適用例 ー
・歯と歯肉の境目に歯垢がたまっているためしっかりケアしたい犬、猫
・2~3mm程度の歯周ポケットが形成されている犬、猫

歯ブラシが一番効果的ですが、口を触ると怒る、嫌がる、そんな子にはデンタルガムや液体デンタルケアなどがあります。

●デンタルガム
噛むことで歯垢・歯石の沈着を軽減し、歯と歯茎の健康を維持します。
デンタルガムを飼主様が持ちながら左右均等に噛ませてあげるとさらに効果的です。

●液体デンタルケア
毎日の飲み水に少量加えることで手軽にケアができます。
歯ブラシやデンタルガムと組み合わせてお使いいただくとさらに効果的です。