整形外科
整形外科は、骨・関節・靭帯・腱・神経・筋肉などの疾患を治療する診療部門です。
部位的としては脊椎、脊髄、末梢神経、口腔、四肢の関節などを、疾患としては先天性、外傷性 、変性性、腫瘍性、感染性、代謝性疾患などを扱います。
当院には、日本大学生物資源科学部研究協力員の委嘱を受けた経験豊富な外科のスペシャリストが在籍しており、専門性の高い特殊手術も多数行なっております。
また、Improve Internationalの外科コースにて専門知識・技術を習得しており、難易度の高い手術にも対応しております。
(Improve Internationalとは世界20カ国で小動物臨床獣医師の知識・技術訓練のための継続学習トレーニングを提供している国際機関です。)
当院では「心身ともに負担をかけない手術」を心がけております。
そのため、体への負担を配慮した麻酔薬プロポフォールや栄養コントロール、また精神的な負担も軽減できるよう、不安や痛みを緩和するためのケアを行なっております。
主な整形外科外来の疾患
犬 | 老化による関節炎 / 骨折・脱臼 / 椎間板ヘルニア / レッグペルテス / 肩関節脱臼 / 距骨滑車稜の骨軟骨症 / 顎の腫瘍 |
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猫 | 老化による関節炎 / 骨折・脱臼 / 椎間板ヘルニア / 肘関節脱臼 / 仙腸関節脱臼 / 顎の腫瘍 |
こんな症状がでたらご来院ください
口が腫れている / 運動を嫌がる・散歩に行きたがらなくなった / 歩き方が不自然・足を引きずっている / ベッドやソファに飛び乗らなくなった / 肢を地面につけることができずあげた状態で歩いている / 肢に力が入っていない / 体や腰がふらつくようになった / 階段を上ることができなくなった
気を付けたい犬種・猫種
トイプードル | 橈尺骨骨折 |
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マルチーズ / チワワ / ラブラドール / ペルシャ | 膝蓋骨脱臼 |
フレンチブルドッグ / ダックスフント / ブリティッシュショートヘアー | 椎間板ヘルニア |
診断
問診
不必要な検査は動物への負担になる場合もございますので、まずはしっかりと問診を行い、普段の様子や症状などを把握させて頂きます。
症状や経過を時系列に紙に書いてご用意いただきますと、症状の把握や診察をスムーズに進めることができます。
また、口頭でのご説明が難しい症状の場合など、動画をご用意いただきますと貴重な情報源となります。
他の医療機関様で受信された際の検査データなどがございましたらご持参ください。
検査の重複を回避することで時間短縮や費用を抑えられる場合がございます。
また、より迅速かつ的確な診断に繋がります。
観察および触診
歩き方などを観察し、異常を見極めます。
また、触診する事で骨折および脱臼箇所を特定します。
画像診断検査
レントゲン検査/CT・MRI/超音波検査の画像診断検査により脊髄の圧迫病変を確認、部位の特定を行います。